秋にぎっくり腰が増える理由と対処法|東浦和の鍼灸師が解説
「朝、顔を洗おうとして腰をかがめたら、急に腰が痛くなった」
「荷物を持ち上げた瞬間、腰にピキッと痛みが走った」
「涼しくなってきたから運動を再開したら、腰を痛めてしまった」
秋になると、このような急な腰痛、いわゆる「ぎっくり腰」の相談を受けることがあります。
では、なぜこの時期にぎっくり腰が起こりやすいのでしょうか?
そして、実際にぎっくり腰になってしまったときは、どうすればいいのでしょうか?
この記事では、東浦和の小山鍼灸院が、秋のぎっくり腰について「身体の動き」という視点から分かりやすく解説します。
ぎっくり腰とは?
一般的に「ぎっくり腰」と呼ばれているものは、急に起こる強い腰痛のことを指します。
医学的には「急性腰痛」と呼ばれることが多く、原因が一つに決まらないケースも少なくありません。
例えば、
- 腰をかがめた
- 物を持ち上げた
- 身体をひねった
- 長時間座ったあとに立ち上がった
- スポーツ中に急に動いた
- 朝起きて動き始めた
など、日常生活の何気ない動作をきっかけに発症することがあります。
大切なのは、
「腰を動かしたから腰だけが悪くなった」
とは限らないということです。
腰に負担が集中する背景には、股関節や胸椎、骨盤周囲、腹部や臀部など、身体全体の動きが関係していることがあります。
なぜ秋にぎっくり腰が気になるの?
「秋になると必ずぎっくり腰が増える」と断定することはできません。
実際、気温や湿度などの気象条件と急性腰痛の直接的な関係については、研究結果が一致していません。
一方で、秋は生活環境や活動量が変化しやすい季節です。
例えば、
① 夏の運動不足から急に動き始める
夏の暑さで運動を控えていた人が、涼しくなったことで、
「そろそろ運動を再開しよう」
「久しぶりにランニングしよう」
「筋トレを再開しよう」
と活動量を一気に増やすことがあります。
ここで問題になるのが、
「身体が慣れていない負荷を急にかける」
ということです。
腰そのものが弱いというより、久しぶりの運動に対して身体全体の動きや負荷への適応が追いついていない場合があります。
② 朝晩と日中の寒暖差
秋になると、日中は暖かくても朝晩は涼しくなってきます。
特に朝は、
- 起きた直後
- 長時間寝ていた状態
- 身体をまだ動かしていない状態
から、いきなり前屈やひねり動作をすることがあります。
「朝、靴下を履こうとして腰を痛めた」
「洗面台で顔を洗っていて腰が痛くなった」
というケースです。
ただし、これは単純に「身体が冷えたからぎっくり腰になる」という話ではありません。
身体が動き始める前に、腰へ急な負荷が加わること
が重要です。
③ 秋は活動する機会が増える
暑さが落ち着くと、
- スポーツ
- ランニング
- ウォーキング
- 子どもの運動会
- 庭仕事
- 掃除
- 衣替え
- 引っ越しや荷物の整理
など、身体を動かす機会が増えることがあります。
こうした「季節による活動パターンの変化」も、腰痛を考えるうえで無視できません。
つまり、
秋だから腰を痛める
というより、
夏から秋にかけて身体の使い方や活動量が変わる
ことがポイントです。
ぎっくり腰になったら、まず何をすればいい?
ここが一番大切なところです。
急に腰が痛くなると、
「とにかく安静にしなきゃ」
と思う方も多いのではないでしょうか。
しかし、急性腰痛では、痛みが許す範囲でできるだけ活動を維持することがすすめられています。
長期間のベッド上安静は、回復に有利とは限らず、むしろ身体機能の低下につながる可能性があります。
もちろん、痛みが強い状態で無理に動く必要はありません。
ポイントは、
「完全に動かない」でも「我慢して動き続ける」でもなく、痛みを悪化させない範囲で少しずつ動くこと。
です。
ぎっくり腰は温める?冷やす?
これもよく聞かれる質問です。
急に痛くなった場合、
「炎症だから冷やした方がいい?」
「血流を良くするために温めた方がいい?」
と迷う方も多いと思います。
急性腰痛に対しては、温熱療法によって痛みや動作の改善が期待できる場合があります。
ただし、すべての人に「温めれば正解」というわけではありません。
実際には、
- 温めると楽になる
- 動くと少し楽になる
- じっとしている方が楽
- 特定の動作だけで強く痛む
など、人によって状態が違います。
そのため、
「ぎっくり腰=必ず冷やす」
「ぎっくり腰=必ず温める」
と決めつけないことが大切です。
ぎっくり腰になったとき、やってはいけないこと
痛みが強い時期には、次のような動作はできるだけ避けましょう。
- 痛みを我慢してストレッチする
- 無理に腰を反らす
- 強く腰をひねる
- 重いものを持つ
- 痛い場所を強く揉む
- 無理に運動を再開する
特に、
「腰が痛いから腰を一生懸命伸ばす」
というのは注意が必要です。
腰痛の原因や状態によって、楽になる動きと悪化する動きは異なります。
ぎっくり腰でも動いた方がいい?
結論としては、
痛みの範囲内で、できるだけ普段の活動に戻していくことが基本です。
ただし、発症直後に歩くことも難しいほど痛い場合は、無理をする必要はありません。
例えば、
「トイレまで歩く」
「ベッドから立ち上がる」
「家の中を少し移動する」
など、できる範囲から始めます。
痛みが落ち着いてきたら、少しずつ日常動作へ戻していきます。
ぎっくり腰に鍼灸は?
「急に腰を痛めてしまって、動くのもつらい……」
そんなぎっくり腰(急性腰痛)の急性期にも、鍼灸は選択肢の一つです。
ただし、鍼をすれば一瞬で治るというものではありません。
小山鍼灸院では、まずその日の痛みの強さや身体の動きを確認し、無理のない範囲で施術を行います。
急性期では、強い痛みを和らげ、少しでも動きやすい状態をつくることを目指します。
痛い腰だけを見るのではありません
ぎっくり腰だからといって、必ずしも腰だけに原因があるとは限りません。
小山鍼灸院では、
- 腰の動き
- 骨盤の動き
- 股関節の動き
- 胸椎の動き
- お尻や太ももの筋肉
- 呼吸
- 立ち上がりや歩行などの動作
など、身体全体のつながりを確認します。
例えば「前にかがむと腰が痛い」という場合でも、
「股関節はしっかり動いているか?」
「骨盤はどのように動いているか?」
「胸椎の動きが制限されていないか?」
などを確認し、なぜ腰に負担が集中したのかを考えていきます。
痛みが落ち着いたら、腰痛施術へ
急性期の強い痛みが落ち着いてきたら、次は腰痛そのものに対する施術へ進みます。
痛みがある場所だけでなく、身体の動きや筋肉・関節の状態を確認しながら、腰に負担がかかっている要因を探していきます。
そして、痛みがなくなってきたら終わりではありません。
回復したら「腰の癖」も見直す
ぎっくり腰を繰り返す方の場合、
- 腰で動きを代償している
- 股関節がうまく使えていない
- 骨盤の動きが少ない
- 左右で身体の使い方が違う
- 特定の動作で腰に負担が集中する
など、普段の身体の使い方に「癖」があることもあります。
そのため小山鍼灸院では、
① 急性期:強い痛みを和らげ、少しでも動きやすく
② 回復期:腰痛と身体の動きを確認する
③ 回復後:腰に負担がかかる身体の使い方を見直す
というように、その時の状態に合わせて施術を行います。
「トイレに行くのもつらい」
「ベッドから起き上がるのが怖い」
「歩くと腰が痛む」
「ぎっくり腰を何度も繰り返している」
そんな方は、痛みを我慢し続けるのではなく、一度ご相談ください。
東浦和でぎっくり腰・腰痛にお悩みの方へ。
小山鍼灸院では、痛い場所だけではなく、「なぜそこに負担がかかったのか?」まで考えた施術を行っています。
こんなときは鍼灸院ではなく医療機関へ
ぎっくり腰と思っていても、すべてが一般的な急性腰痛とは限りません。
特に、
- 足に強いしびれや力が入りにくい
- 排尿・排便の異常がある
- 股の周辺に感覚の異常がある
- 発熱を伴う
- 大きな転倒や事故のあとに発症した
- がんの既往などがある
- 原因不明の強い痛みが続く
などの場合は、重大な疾患が隠れている可能性があるため、医療機関での評価が必要です。急性腰痛では、こうした「レッドフラッグ」の確認が重要とされています。
「ただのぎっくり腰だろう」と自己判断しないことも大切です。
秋のぎっくり腰を予防するには?
秋に運動を再開する場合は、いきなり以前と同じ強度に戻さないこと。
例えば、
30分走っていた人が、久しぶりだからいきなり30分走る
のではなく、
「まず10〜15分程度から」
というように、身体の状態を確認しながら徐々に負荷を戻していきます。
また、朝起きてすぐに、
- 深く前屈する
- 急に身体をひねる
- 重いものを持つ
といった動作をするのではなく、まず立ち上がって少し身体を動かしてから行動することも一つの方法です。
まとめ|秋は「身体の変化」に注意
秋のぎっくり腰を考えるとき、
「気温が下がったから腰を痛める」
と単純に考えるのではなく、
夏から秋にかけての活動量の変化や、久しぶりの運動、急な動作、身体の準備不足などが重なって腰に負担が集中する
と考えると分かりやすいでしょう。
そして、もしぎっくり腰になってしまったら、
① 無理に動かない
② ただし長期間の安静にしすぎない
③ 痛みを悪化させる動作を避ける
④ 痛みの範囲内で少しずつ日常動作へ戻す
⑤ 強いしびれや排尿・排便障害などがあれば医療機関へ
ということを意識してください。
小山鍼灸院では、腰の痛い場所だけを見るのではなく、身体の動きや姿勢、股関節・骨盤・胸椎などとの関係も確認しながら施術を行っています。
「ぎっくり腰になってしまった」
「腰が痛くて動きにくい」
「ぎっくり腰を何度も繰り返している」
という方は、一度身体全体の動きを確認してみることをおすすめします。
東浦和・さいたま市緑区でぎっくり腰や腰痛についてお悩みの方は、東浦和駅から徒歩約7分の小山鍼灸院へご相談ください。
よくある質問
Q. ぎっくり腰になったら寝ていた方がいいですか?
痛みが強い場合は無理をする必要はありませんが、長期間のベッド上安静は一般的にはすすめられていません。痛みを悪化させない範囲で、少しずつ普段の活動へ戻していくことが基本です。
Q. ぎっくり腰は温めても大丈夫ですか?
急性腰痛では温熱療法が痛みの軽減に役立つ場合があります。ただし、痛み方や身体の状態によって適した対応は異なるため、「必ず温める」と決めつける必要はありません。
Q. ぎっくり腰に鍼灸はできますか?
鍼灸は急性・亜急性腰痛に対する非薬物療法の選択肢の一つです。ただし、強い神経症状などがある場合は、まず医療機関での評価が必要です。
Q. ぎっくり腰は何日で治りますか?
急性腰痛は自然に改善していくケースが多いものの、回復するまでの期間には個人差があります。痛みが長引く場合や、症状が強くなっている場合は医療機関や専門家に相談しましょう。
Q. ぎっくり腰を繰り返すのはなぜですか?
単純に「腰が弱い」だけとは限りません。
股関節や胸椎、骨盤周囲の動き、筋力、運動量、仕事や日常生活での身体の使い方など、複数の要因が関係している場合があります。
小山鍼灸院では、痛い場所だけでなく、身体全体の動きから「なぜ腰に負担がかかったのか」を考えていきます。

